2019年12月から発生した新型コロナウイルス感染症は、「パンデミック」と言われる世界的な大流行となりました。日本でも、いまだに感染者が増加し、死に至る人もいます。実際に日本ではコロナが原因で一日当たり28人の方が死んでいます(2021年9月現在)。
ところが驚くことに、コロナ以外の原因で死んでいる方は一日当たり3200人以上にも上るのです。実にコロナの100倍以上の人が毎日死んでいる計算になります。
このように死は私たちにとって決して他人事ではありません。これを読んでおられるあなたも、いつか必ず死ななければならないのです。それにもかかわらず、死を「タブー」と見なして向かい合わないことは決して正しいこととは言えません。むしろ私たちは、死という人生最大の問題にしっかりと向かい合って真の解決を求めるべきではないでしょうか?
死と向かい合う
①死とは何か?
多くの人が「死ねば消えてなくなる」と言います。確かに、死ねば体は焼かれて灰になります。しかし聖書は、死とは、たましいと肉体の分離であると語っています。人は死んでも消えてなくなりません。体が焼かれてもたましいが存在し続けます。
人は、心ではこの事を認めています。ですから、口では「死ねば消えてなくなる」と言いますが、人が死ぬと葬式を行ったり、供養をしたりするのです。
②なぜ人は死ぬのか?
「罪の報酬は死です。」 (聖書・ローマ六章二三節)
聖書は死の根本的な原因は人間の罪であると語っています。この世界や私たち人間を造り、すべての物を支配しておられる本当の神様が、現実にご存在されます。その神様が、人間が犯した罪に対するさばきとして、人の死を定められたのです。
③人は死後どこへ行くのか?
「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」 (聖書・ヘブル九章二七節)
「いのちの書に記されていない者はみな、火の池(地獄)に投げ込まれた。」 (聖書・黙示録二〇章十五節)
人間は生きている間に様々な罪を犯します。そして神様は、私たちが犯す罪をすべて見ておられます。誰も見ていないところでやったことも、誰にも見えない心の中の醜い思いも、神様はすべてご存知です。
神様は完全に正しいお方ですから、すべての罪を、必ず正しくおさばきになります。そのため人間は、死後に神様によってさばかれて、永遠の地獄へ行かなければなりません。これは厳粛な事実です。その証拠に人は死を恐れます。
なぜなら人間には良心があるからです。良心は死を意識させられたとき、自分が罪人であることと神様によって罪がさばかれることを、私たちに自覚させます。それが死の恐怖の原因です。すべての人は、聖書が語っている通り、死後に永遠の地獄があることを知っているので死を恐れるのです。
死後のさばきからの救い
医者は、助かる見込みのない末期の癌患者に告知をすることをためらうものです。しかし、治る病気であれば、病名を告げるのをためらいません。
聖書は、死と死後のさばきについて、大胆にはっきりと何度も語っています。それができるのは、聖書の中にはこの問題の解決があるからです。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」 (聖書・ヨハネ三章十六節)
今から約二千年前に、神様は最愛のひとり子を、人間とならせてこの世界にお遣わしになりました。その方が、イエス・キリストです。
イエス・キリストは、何の罪も犯されませんでしたが、その生涯の終わりに、十字架にはりつけにされて死なれました。
その十字架の上で、イエス・キリストは、あなたのすべての罪を背負って、身代わりに罪の刑罰を受けてくださいました。そして、葬られたあと、三日目の日曜日の朝に死の力を打ち破ってよみがえられました。
ですから、あなたが、今まで本当の神様を無視して生きてきたことが罪であったと認め、イエス・キリストこそ、本当の神であり、あなたを地獄から救う唯一の救い主であると信じるなら、あなたの罪は赦されます。神様は、あなたの罪の刑罰がすでに終わったと見なし、あなたに永遠のいのちを与えてくださいます。
神様は、あなたを愛しておられます。ですから、イエス・キリストを信じ受け入れるだけで、何の努力にも行いにもよらず、恵みで救ってくださいます。イエス・キリストを信じる者は、たとえコロナや他の病気で苦しみ、死ぬことがあったとしても決して地獄に行くことはなく、天国で永遠に神様とともに生きることができます。
どうかイエス・キリストを信じて本当の救いと希望を得てください。